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Henri Matisse : Process/Variation

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国立西洋美術館にて、「マティス展」を観てきた。

マティスの作品は同一主題のヴァリエーションが特徴的である。
そこに流れるのは、幾つもの「変奏」。

パリの『ノートル=ダム』の表情は、七変化どころではない。
『ジョルジュ・ベッソン』は、明治時代の日本人風の顔つきから、白塗りマスクへと変わる。
彫刻の『ジャネット』はⅠ~Ⅴまで5つのヴァリエーションがあるのだが、
段々と姿が宇宙人化し、性別の判別ができなくなってゆく。
ブロンズの『背中』は4通りあり、ゴツゴツしつつも肉っぽい女性の背中が
最終的にサボテンへと押し潰されてゆく。

そして、マティスの描く「キリスト」は「女性」であった。
「イエス」は女性の姿形をしている。

彼の描く女性の中で、最も美しかったのはアントワネット・アルノー。
アントワネットは、彼に多くのデッサンによる作品をもたらした。
特に、白い羽根帽子を被ったアントワネットは、本当に綺麗である。

さらに、マティスの作品は「色」が鮮やかだ。
彩りが目に焼き付く。
色合いの連鎖。
赤と紫、青と緑、黄色と青、青と赤、そしてバラ色。
鮮明な原色であったり、やわらかな中間色であったり・・・。
また、墨を使った彼の絵画は新鮮だった。

今回の展示品はほとんどが絵画で、彫刻が少なかったのが残念だが、
マティスの作品を総じて表現するなら、「眠りと夢とバラ色」。
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by epokhe | 2004-09-16 21:44
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