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考える人を考える人

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都内某所にて、70歳のインテリ&アート系オジサマと遭遇する。
私が芸大(東京芸術大学)の学生だと思ったらしく、
ロダンの『考える人』というのは一体何を考えているのか
教えてほしいと請うている。
「あの『考える人』は、下の地獄の門を見ながら何を考えているんですか?宗教的な意味があると思うんですが、キリスト教についても詳しくは知らないし、何度見ても理解できないんですよ。」
と、おっしゃっている。
私が、
「≪死≫についてです。」
と、唐突に言うと、
目と口を見開いて喫驚の表情をお浮かべになったので、ひとまずキリスト教の背景について、
私の連れが
「キリスト教って、天国と地獄の二分化がはっきりしてるんで、・・・(以下省略)。」
みたいな説明をすると、オジサマは
「なるほど、そういう説明をしてもらえると段々分かってきます。」
と、喜んでいる。
歴史的・宗教的な解釈の他に、連れがオジサマに下した結論は
【『考える人』っていうのは、あの『考える人』を見た人間が、「あの人は一体全体何を考えているんだろう?」と「考える」ことから始まるんじゃないっすか?!見た人間一人一人を「考えさせる」ことが狙いで創られてるよなー。この世界で生きている人間って何か?自分を含めた人間というものはどういう存在なのか?とか、考える内容は大して問題じゃないんすよ。あれを見ながら同じ格好して考える行為をさせることが、まず初段階の意図っすね。】

オジサマはフムフムと聞いていらした。
背筋がシャンとした、身も心も若いお方であった。
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by epokhe | 2004-09-20 13:17
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