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ロマンティック汚れモード

某劇場にて配布された「表現を発見する小劇場の新聞(experimental theater news) CUT IN」より、Dr.エクアドルのロマンティック汚れモード「オレは言ってるだけの奴が嫌いなのだ。」という記事を引用↓。


ミュージシャンによる地雷除去キャンペーンなんかを見ると平和主義メッセージに不快感を覚え、コヴァやら「つくる会」やら歴史修正主義者の発言を聞くとナショナリズムって嫌だなと感じるなんだか右左どっちつかずの俺ではあるが、左右どちらの言動も面白ければOKという不謹慎なスタンスでチェックしたい。
で、最近読んだ本はワイドショーのコメンテーターとしても活躍中の精神科医、香山リカ著「<私>の愛国心」。
最近の右傾化の風潮を「不安」をキーワードに読み込むというなかなか興味深い試みで、他の香山リカの著作、発言よりもかなり楽しめた。
でも、結局展開されているのはフロイト的「了解」で、「分析する私はメタ・レヴェルに立ってます」感が相変わらず感じ悪い。

80年代に「現代思想ととんねるずとオリゴCCが大好き」と連載プロフィールに明記してた彼女は前々回触れた岡崎京子と同様、ミーハーっぷりをあえて武器と見なすタイプだが、アンテナの鈍さから来るズレ加減を精神医学用語で補強する姑息さから、メディアでは決して悪口言われない岡崎京子と比べ、よく批判の俎上にあがる。
この著でも「生きにくさ」の表明という枠で、金原ひとみ、浜崎あゆみ、鬼束ちひろを同列に論じるという「大冒険」を演じており、「おいおい、それはないんじゃないか?」とつっこもうにも向こうは「無意識」を持ち出してくるので黙るしかない。
「無意識バナ」ってむかつくよな。
だから「今流行の『愛国心』なんてたいした意味ナシ」っていう結論は納得できるが、その過程が違和感だらけで好感もてない。
単純な図式に収めようとするし、変な危機感は煽るし、80年代流行の思想の核である「実体論を徹底して排した相対主義」を経由した形跡が一切ない。
最近では永井均を愛読してるらしいが、「言ってるだけ」じゃないの?
ホント、インチキくさいよな。
精神分析学って…病理分析って・・・そういうものなの?

以上。


私もDr.エクアドルと同感。
香山リカはそこそこ面白いけどズレてるな。
定義するのと説明するのは全く違う、と私は以前某氏から指導されたが、香山リカは説明がまともに出来てない。
先走った定義付けのみの気がする。
あと、議論の次元が行ったり来たりしていて、てんでバラバラ。
精神科医とはいえ医者だし、医者は科学者だからなー。
普遍学の対極にある科学では、全体知を得られない、ということを自覚して(肝に銘じて)ほしいなー。
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by epokhe | 2005-02-20 00:15
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