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目・耳・鼻、とりわけ嗅覚について

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私は視力が低いため、中学生時代からコンタクトレンズを装着している。
現在では相当視力が低下し、正直0.01程度しかない。
(ちなみに、視力はないが、目ヂカラはあるとよく言われる。)
不便なのは事実だが、目が悪い人の方が、瞳が潤んでいて魅力的という話もあるし(本当か?)。
そして逆に、私は目が悪い分、耳と鼻が極めて良い(目が悪い分なのかどうかは不明だが)。
つまり、聴力と嗅力が人間離れしていると言って良いほど優れている。
犬並み。
私は幼い頃から色々な楽器を弾いているが、よく先生から「epokheちゃんは、お耳がイイね!」と褒められたものだ。
聴いた音楽を譜面に書くのが得意だった(「聴音」と言う)。
また、嗅覚にも自信があるので匂いには敏感である。
大抵の場合、人を「匂い」で覚える。
勿論、顔を覚えるのも得意中の得意で、一度見たことのある顔は大体忘れないが、それに加えて匂いも記憶に刷り込む。
その他、鼻が良いと、料理やお酒の味も細かく区別がつく。
このように、鼻が良いのは案外便利だが、一方、嗅ぎたくもない臭いまで猛烈に嗅げてしまうことは言うまでもない。

動物の中で、匂いに対して最も鈍感なのは他でもなく人類に違いない。
蝶や蛾の仲間は何10kmという想像もつかぬ遠方から、はるかに雌の臭いを知る。
犬だって、何マイルもの遠方にいる雌犬の臭い(膣の近くに分泌腺がある)によって、狂ったように昂奮する。
だが、人間の場合は、そうはいかない。
確かに、人間の女性も、膣の入り口のバルトリン腺から臭いを発しているそうだが、普通に同じ部屋にいるだけで、周囲の女性のバルトリン腺からの臭いを嗅ぎつけるほど鋭敏な嗅覚を備えた男性がいる話は聞いたことがない。
というわけで、人間は嗅覚が相当退化しているようだ。
人類にとっては、視覚というメディアが大部分を占め、それと比較して嗅覚なんぞはあまり役立つメディアとは言えないのだが、だからこそ私はそこにプリミティブな感慨を抱く。
by epokhe | 2005-02-26 01:08
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