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永遠回帰・運命愛・ニーチェ

sさんの記事Eternal Sunshine of the Spotless Mindで、「永遠回帰」についてチョロッと引用されていたので、それに触発されて、私も「永遠回帰」について述べてみる。

永遠回帰(永劫回帰)とは、簡単に言うと、「ニヒリズムの極限形式」である。
(ニヒリズムについては、こちらを是非ご参照ください。⇒⇒⇒"nihilism"への疑問符/「意味」について
ニーチェはキリスト教と徹底的に戦い、それ以前の古代ギリシアを憧憬していた。
そして、「永遠回帰」も勿論、古代ギリシアの世界に下地がある。
ギリシア的世界観であり、円環的な時間の見方である。
時は円環をなして、また元に戻ってくるという捉え方だ。
つまり、無意味なことが永遠に繰り返されるが、それを受け入れるべき、という思想である。
無意味な世界が永遠に繰り返している、というニヒリズムの極限が永遠回帰の考え方だ。
これは「輪廻」に似ているため、仏教的な日本人にも馴染みやすいかもしれない。
輪廻の根本も「生きることは苦しい」というものだから。
永遠回帰はニヒリズムの極限形式だが、新しい価値の創造という点では肯定的である。

また、ニーチェのキーワードとしては「永遠回帰」の他に、「超人」「力への意志」「運命愛」などがある。
例えば、運命愛とは、必然(運命)を愛をもって受け入れる、ということで、「これが人生なのか。よし、もう一度。」という有名な言葉がそれをよく表現している。

いずれにせよ、結局、ニーチェにも超越的な神のようなものがあるのではないか。
「ニーチェの思想的誠実さ」もキリスト教から生まれたものであり、彼にとって内在的世界はやはりキリスト教で、そこに馴染めずに批判して「乗り越えよう」としている。
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by epokhe | 2005-04-02 23:46
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