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恋愛の条件

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大学の先輩の一人に、小倉千加子という人がいる。
小倉千加子女史はフェミニストであるので、だいぶ古臭いところもあるし、私の論調と相容れない部分もあるのだが、彼女が「恋愛の条件」についてインタビューでこんなことを言っていた。

・今、みんなが純愛を渇仰してるのは、現実の生活の中で、純愛ではないエゴイスティックな愛の横行に深いところで絶望しているからだと思う。極端に言えば、結婚に至らないような恋愛に本気になれる人への畏怖と羨望ですね。日本で恋愛と結婚が全く別になってしまったのが、私の記憶では1985年です。

・今、女の子は癒し系で、男は和み系なのよ。二人で和んで癒してろよ!と思うけど、それがホームの理想像なんですね。男性も、結婚したい男というカテゴリーに努力して入らない限り結婚できないという危機感を持ってる。正社員になることと夫になることが、男にとっては勝ち組なんですよ。

・さかもと未明さんが、作品の中で、結婚に野心を持っている女の人にこう言わせてる。「とりあえずお金さえあれば、子育てが楽しいのは事実」。真実でしょう?

・お金があって、結婚では勝ち組。そんなママが、恋愛しないはずがないじゃないですか。エスカレーターで大学まで行けるようなところだと、子供が幼稚園に入った時点で、お母さんたちは合コンしてますよ。 ―(お相手は?)― 年下のリーマン。最低、学歴は早慶を出ていることが条件。喋っていても面白くて、そこそこの会社に勤めているものだから、ストーカーになったりしない。大前提は、幼稚園ママの家庭を壊さないことだもん。

・最初から結婚できない関係の中では純愛はあるんじゃないかな。人生のオプションとして結婚を握って放さない人には、純愛は難しいと思う。恋愛が経済と結合してるから。

・純愛は破綻するんです。逆に言えば、決して結ばれないのが純愛ですよね。だからドラマや小説ではしばしば死が使われる。恋人が死ぬのは最高の純愛です。死者は生者に「他有化」される。いったん「他有化」できたら、こんな至上至高の恋愛はないじゃないですか。

・日本人が非常に強く持っている危機意識が、女の人の場合、純愛ブームという形で現れてるんでしょう。 ―(男の人はどこに逃げて行ってるんですか?)― 雑誌で見る限り、もっと即物的なものに逃げます。女子アナの巨乳とか。もう人格じゃなくてフェチにいくのよ(笑)。恋愛以前、赤ちゃんになっちゃうの。対等な関係性は作れないの。女の人が純愛にいくってのは、女性性の本質が、「関係」であるからです。
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by epokhe | 2005-04-27 16:50
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