試論Records

epokhe.exblog.jp ブログトップ

超少子化社会に至る自明の法則(macroscopic版)

子どもが必要な国家の判断
↑を、ちょっとTB。
日本では、ベビーブーム後の1950年代の出生力転換で合計特殊出生率が2.0まで低下した後、17年間ほぼ同じ水準を維持した。
その結果、「団塊の世代」が結婚・出産年齢に達した1970年代前半に第2次ベビーブームが起こり、「団塊ジュニア」が誕生した。
もし出生率がその後も2.0前後を維持していれば2000年頃に第3次ベビーブームが起こり、“団塊グランドジュニア(?)”が生まれていたであろうが、これは幻に終わった。
第2次ベビーブームの直後から、日本人口の将来像を根本から覆す新しい出生率低下現象、すなわち「少子化」が始まったからである。
その後30年間続いた出生率低下によって超少子化社会が出現したが、これによって今世紀中に日本の人口は半減し、国民の3人に1人以上が65歳以上の超高齢社会となる可能性が出てきた。
世間では少子化を危ぶむ声も聞かれるが、そもそも人口なんて一貫して成長するものではなく、成長したり減少したりというサイクルを経験するものだ。
例えば、ヨーロッパにおいてであっても、キリストの誕生から18世紀まで人口が3倍に増加したのは、決して徐々に起こったわけではなく、拡大や危機の連続した波の結果として起こったものである。
ローマ帝国やユスティニアヌス帝時代は、異邦人の侵入や病気で危機に面し、12~13世紀には逆に拡大し、14世紀半ばには再び疫病の破壊的な一期間の結果危機に面し、15世紀半ばから16世紀終わりには一気に回復し、かと思ったら18世紀初頭まで停滞の危機に陥る…。
といったように、人口は環境等と相互作用しながら増加したり減少したりの循環を周期的に辿るのだから、ただ単に、現時点やちょっと昔や近い将来だけを見てゴチャゴチャ言っていても始まらない。
人間も、生まれて生きて死んでいく生き物であり、大きなアスペクトから見れば、本当にちっちゃな一点にしか過ぎない時代(あるいは点にもならないほどの時代)の中で生きる。
私達が死んだ後の未来は誰にも分からないし、未来世代が何を望むかも勿論分からないけれど、「分からない」ということが「何もしない」ことの根拠には決してならない。


Cf.国力/子供/制度/結婚
[PR]
by epokhe | 2005-05-03 23:02
line

MAIL: epokhe@excite.co.jp


by epokhe
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite