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映画『同じ月を見ている』 Under The Same Moon

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映画『同じ月を見ている』を観た。

窪塚洋介復帰作第一弾。
窪塚洋介も年をとり、もう男子高生の役はさすがにキツくなった。
学ランを着ても、高校生に見えない。
だが、制服を着ているのは過去のシーンのみで、役柄の職業は医師であり、白衣・手術衣を着ている姿を見ることができる。
私と同年代の彼だが、とにかく年をとっていてビックリした。
外見は大人びたのに、演技が今までのままで、台詞の吐き出し方も以前と変わらぬやり方だった。
窪塚は窪塚のままだと思うと同時に、いつまでこの演技方法でやっていくつもりなのか、やれると思っているのか不安になった。
彼にやらせると、何だか全て「役」が同じになってしまうのだ。
たとえその役柄の年齢が違っても、職業が違っても、バックボーンが違っても、全部「窪塚色」になってしまう。
これは、もしかしたら良いことなのかもしれないし、悪いことなのかもしれない。
そんな彼を見ていたら、それは哀しいことに「イマ」ではなくて、「ああ、私達の時代って終わったんだな。」と感じた。
彼が高校生役をやっていた全盛期が、私達の青春全盛期だった。
窪塚洋介がノスタルジー化していくのを見るのは辛いが、現実はそうなのだろう。

さて、ストーリーだが、これがまたいささかオカシイ。
兎にも角にも、窪塚演じる熊川鉄也への裁きが足りない。
熊川鉄也だけが救われて、エディソン・チャン演じる「ドンちゃん」があそこまで報われないのは納得いかない。
熊川鉄也は、はっきり言って究極の「駄目人間」である。
それにもかかわらず、医師という権威を得て、愛する女性とも結ばれて、しれーっと生きていられては困る。
ドンちゃんはどうなるの!
ドンちゃんがカワイソ過ぎる。
それもこれも、黒木メイサ演じるエミが、ちゃんとしないからだ。
普通だったら、真実を知った時点で鉄也を斬り捨てるはずなのに、ぼけーっとそのままズルズルというのは、ドンちゃんに失礼。
もう少し意志を持ってほしかった。
あと、山本太郎はとても良かったのだけど、それを取り巻くヤクザ系内容は果たして必要だったのかな?
以上は、原作の問題かもしれないので、あまりグチャグチャ言うのはやめておく。

深作健太監督は、まだ若い監督である。
今後はどういう方向に向かうのだろう。


【余談】
学生時代の友達に、顔・スタイル・ファッションが窪塚洋介とウリ2つの男の子(S君)がいて、皆から「クボヅカ」と呼ばれていた。
今回、久しぶりに窪塚洋介を見て、改めて「あ~、やっぱりS君にソックリ。」と実感。
昔は窪塚と言ったらイケメンの代名詞だったけど、今はそんなこともないんだろうか。
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by epokhe | 2005-12-04 23:00
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