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映画『疾走』

「アホどもが… アホどもが… アホどもが… アホどもが…!」
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「弱い人が住む弱い町に、弱い夫婦が住んでいました。その弱い夫婦は、自分が弱い夫婦だと知っていながら、生意気にも、子供を持ったのです。」

映画『疾走』を観た。
都会も病んでいるけれど、田舎も病んでいる。
現代を生きる少年少女達は、本当に、死と隣り合わせで生きている。
こんな現代に、我々は子供を産み堕としていいのだろうか。
弱者が子供を持つことの悲惨さ。
弱い人は子供を持つな、と言われたら、人々は納得できるのだろうか。
現代のエッセンスが凝縮されたエキスのような映画。
生きること、死ぬこと、殺人、宗教、壊れる人間、暴力、ヤクザ、身売り、乱暴、変質、学校教育、DV、自殺、運命、人生、ゲーム、宿命、そして、どうしようもできない人間の孤独。

主人公シュウジ役は、NEWSの手越祐也。
手越君は、予想していたよりなかなか良かった。
彼の映画デビュー主演作とあって、ジャニーズファンらしきティーンズ女子の観客が多かったが、この映画は寧ろ大人に観てもらいたい。
そして、少女エリ役は、あの映画『誰も知らない』で名演だった韓英恵。
その他、キャストは実力派揃い。
また、音楽は海外でも高く評価を受けているS.E.N.S(センス)が担当しており、映画の世界観を上等に表現している。

一瞬の衝撃で終わるハリウッド映画とは違う、深い感覚と、複雑な感情を得られる映画『疾走』。
後を引く、深みのある作品。
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by epokhe | 2005-12-28 01:47
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