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抜いたのは鉄筋だけじゃなかった

フランス文学者の鹿島茂氏のお話を以下に。

全てが誠実第一で動いているはずの世界というものは、そこに1人でもルール違反の人間が現れると、突然、瓦解してしまうのである。
誠実第一という前提が働かなくなったら、素人は商人を信じることはできないから、一切モノを買うのをやめるほかなくなるからである。
いくら盛り場が魅力的に映っても、そこに一歩足を踏み入れた途端、ヤクザに身ぐるみはがされると分かっていたら、誰も盛り場に足を運ばなくなるのと同じである。
この愚を防ぐため、どこの盛り場でも、ヤクザは、盛り場にやってくる素人衆には手を出さないというルールを決めているものである。
姉歯元建築士は、たんにマンションの鉄筋を抜いただけにとどまらない。
近代資本主義という建物の鉄筋までも抜いてしまったのである。
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by epokhe | 2006-02-05 23:46
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