試論Records

epokhe.exblog.jp ブログトップ

映画『東京大学物語』

映画『東京大学物語』を観たのだが、これがもう、ダメ出ししたい点が目立って目立ってどうしようもない映画だった。
とにかく、演出が甘いために、色々とボロが出ている。
原作者の江川達也氏が監督を務めたから仕方ないのだろうけど。
1992年に原作漫画の連載が始まっているので、設定では、まだ携帯電話も普及していない時代に大学受験をする子達とその後の大学生活、というはずなのに、受験のために北海道から上京した時に映し出される東京の風景が、完璧に「現在」のものなのだ。
泉ガーデンタワーとかバリバリ映ってる。(←竣工は10年後の2002年ですよ。。。)
それでいて、連絡は全て、「自宅の電話」とか「宿泊先の電話」とか「公衆電話」とかだから、とんでもなくチグハグ。
全然リアリティがない。
それと、村上直樹は、現役東大合格を逃したために、早稲田の政経にとりあえず入学して再び東大受験を目論む「仮面浪人」なのだが、早稲田のキャンパスで、「これから図書館で勉強するから。」と友人らの誘いを断って歩いていく方向が、図書館と全く逆の方向で、「えーーーっ」と思ってしまった。
そっちは、駅の方だろ、と。。。
帰るんですか。。。
あと、東大と早稲田と慶應の学生の描き方が、あまりにも偏見に満ちているな、と。
これは、明らかに、実際の東大・早慶の学生を知らない人が描いた感じ。
別にいいんですが。。。
現場を知らない人の方が日本人口の大多数なのだから、イメージ先行でも仕方ないし、そっちの方が一般的には面白かったりしちゃうのかもしれないけど、こりゃあ、滑稽なほど固定観念的でリアルじゃない感じだった。
まあ、別にいいんだけど。
一般的観点からは、漫画とかアニメとかの世界と同じくらい「幻想」として見られてるんだなー、ということが分かった。
とにかく、この映画は製作があのソフト・オン・デマンドだし、それなりの趣旨のくだらん感じに敢えて仕上げざるを得なかったんだと思う。
キャストの女の子らもグラビア系だし、その辺からして、もう最初っからリアリティなんて求めない、わざとらしい雰囲気地盤は整っていたのかも。
というか、そもそも原作漫画がそうみたいだし(笑)
最後に、援護するとしたら、水野遥の人格は全然「ヘン」じゃないと思う。
こういう子は、いっぱいいる。
最終的には水野遥を「ヘン」呼ばわりした村上直樹はバカチンだと思った(それ以外の点でも色々とバカチンだと思った)。
女の子は、男の子を「肥やし」にして「バネ」にして、両立して何でも伸ばす。
男の子は、何かに熱中してしまうと、もうとにかく無我夢中になってしまって、どっちかが崩れる。
そんなアシンメトリーも描かれていた。
[PR]
by epokhe | 2006-02-28 00:16
line

MAIL: epokhe@excite.co.jp


by epokhe
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite