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喪失感の正体

喪失感というのはどこからやって来るのだろう。
人間一人がそれだけで完全体であるとして、普段はその一個の個体で食べたり飲んだり考えたり動いたり諸々の行動をしているのに、例えば複数の人間で、ある一定以上の時間を過ごして、「じゃあまたね」と別れて離れ、ひとたび一人になると、なんというか、なにかとてつもないほどの「喪失感」を覚えるのだ。
この喪失感の由来は一体何なのだろう。
強い強い喪失感を覚えるかどうかは、それまで一緒に居た対象の質に左右されるようで、あたかも「自然」に「当然」のように時を過ごせるような対象と離れると、喪失感はとてもとても大きい。
なぜ「喪失感」なのだろう。
一人は一人で、完璧な一つの個体のはずなのに、なにかその個体自体に足りないものでもあるかのような感覚に襲われる。
自分に穴があいてしまったかのごとく、どこかが真っ白になって、自分の一部が消えてしまったような気持ちになる。
極端な表現を用いれば、自分が自分でない感覚に侵される。
或いは、自分が何者だったか忘れてしまう。
非常にメンタルな話だが、実際の行動にまで影響を及ぼす重要な問題であって、世の人々が「ファミリー的なもの」を求める理由はここにあるのかもしれない、とちょっと思った。
喪失感の克服の仕方で、人生の半分が決まるのかもしれない。
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by epokhe | 2006-06-11 22:02
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