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映画『神々の深き欲望』@今村昌平監督追悼上映会

“東京にいると 自分が自分でなくなるような。
 バラバラに。 全く困ってしまうのであります。”
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映画『神々の深き欲望』鑑賞。
この映画は、うーん、何と言ったらいいのだろう。
うまく表現できないが、一つ言えるのは、長い映画であること。
それと、どうもうまく纏められないのは、この映画の世界観が一つでなく複数あることに原因があるように思う。
一言でスパッと表現するのが不可能なのは、この映画の世界が複線、というか、次元の異なる世界観が同居しているせいだと思われる。
これはとても珍しいのではないだろうか。
つまり、映画でないような映画なのである。
そして、ある種の宗教的な洗脳の手法と似ている気がした。
まあ、とにかく「トリ子」のインパクトが凄まじくて、数日以内に絶対「トリ子」が夢に出現するだろうし、もしくは、自分が夢の中で「トリ子」のようになっているだろう。
トリ子という、狂女(きょうじょ)、いや、獣女(じゅうじょ)に、少しばかりの皮肉を込めつつ敬意を表したい。
また、海と空と地平線と砂浜が一面に表れるカットは非常に印象的で素晴らしかった。
この映画には、自然の風景に加えて、数々の生物達が登場する。
爬虫類だったり、哺乳類だったり、色々だが、どれもとてつもなく生々しい。
人間よりも、生々しい。
「日本本土」に住まう人間達が、ビビリながらも惹かれる、怖じ気づきながらも血が騒ぐ、軽蔑しながらも尊敬する、そんな生態が、この映画に在る。
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by epokhe | 2006-07-14 01:42
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