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マネーロンダリングと学歴ロンダリング

米当局、三菱UFJ銀処分へ 「資金洗浄監視に不備」
(asahi.com 2006年09月23日08時01分)

 米国の金融当局が、三菱東京UFJ銀行の米国拠点に対し、資金洗浄(マネーロンダリング)の監視態勢が不十分として、行政処分の発動を検討していることがわかった。米当局の担当者が10月にも来日し、同行本部から事情を聴いたうえで、態勢の見直しを求める。米金融当局は処分を公表しないのが一般的だが、2年前にも同様の命令を受けながら改善がみられないとして、今回は公表という異例の措置に出る可能性がある。処分が出れば同行の北米戦略に支障が出そうだ。
 関係者によると、不備を指摘されたのは、米ニューヨークにある三菱東京UFJ銀行の支店と現地法人。米国の中央銀行に当たる連邦準備制度(FRS)の検査で、コンピューターシステムなどによる監視態勢が不十分で、資金洗浄を防ぐのは難しいと指摘された。
 10月にも来日する米当局の担当者が同行の本店に対し詳細な調査をしたうえで、改善命令を出してシステムや態勢の見直しなどを強く求めるとみられる。
 旧三菱東京フィナンシャル・グループ(現三菱UFJフィナンシャル・グループ)の米国の関連会社は、04年に米金融当局から、資金洗浄への対応強化を求める改善命令を受けている。米金融当局は、2年後に再度の指摘に至ったことを重く見ている模様だ。
 三菱UFJは米国内での証券業務参入に向けて、現地に金融持ち株会社の設立を目指しているが、処分の影響で計画に遅れが出ることが予想される。


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マネーロンダリング(Money Laundering:資金洗浄)とは、麻薬などの犯罪行為から得た資金を、さまざまな金融機関の口座を転々とさせることで、資金の出所を分からなくする行為である。
日本国内では、指定暴力団「五菱会」(現在の「二代目美尾組」)の実質的ナンバー2で、「闇金融の帝王」と呼ばれていた梶山進が、クレディ・スイス本店に設置した口座を利用して資金洗浄行為を行ったとして、2003年8月に摘発された、という例がある。
スイス銀行は秘匿性が高いために利用されることが多い。
いわゆる「スイス銀行」とは、ある銀行の名前ではなく、広くスイス国内に本店のある銀行のことを指している。
スイスの銀行には、スイス連邦銀行法に定められた守秘義務があり、顧客情報を洩らした場合には厳重な刑事罰が課せられることになる。
中でも個人経営の銀行(プライベートバンク)から発した、投資、運用、相続など、総合的かつ高品質な金融サービス(プライベートバンキングサービス)と、明らかな犯罪の証拠がない限り、国家権力にも顧客情報を明かさないほど徹底した秘匿性は、スイスの銀行の大きな特徴である。
その歴史は、フランス革命の際に王侯貴族がフランスとスイスの国境に近いジュネーブに資産を避難させたことに始まる。
第2次世界大戦時には、ナチスの目を逃れるためにドイツから資金が流れ込むなど、戦乱の絶えない時代から現在まで、スイスの銀行には「資産を守る場所」としての絶対的な信頼が寄せられている。

マネーロンダリング(Money Laundering:資金洗浄)は、汚れた(=不法な)資金が、あたかも一見綺麗な(=合法的な、違法とは容易に判別できない)資金に洗浄されたかのように見えることから、このように言われるが、このモジリで、「学歴ロンダリング」という言葉もある。
学歴ロンダリングは、三流大学出身者がその出身大学を隠すために大学院に進学することを指している。
三流大学卒業の肩書では、有名企業に入ってもコンプレックスを感じることがあるが、大学院に進学してマスターコースなどを修了すれば最終学歴は大学院卒業となり、コンプレックスを軽減できるという。
また、外部進学(自分が行っている大学の大学院に進学せず、他の大学院に進学)で、進学先の大学院が、出身大学よりレベルが高い場合や、社会人が大学や大学院進学することで、高学歴になる場合にも使われている。
実際に、東京大学の大学院は、首都圏にある私学のそれよりも入学し易いという話もあり、学歴ロンダリングという言葉自体、圧倒的に、差別的な(悪い)意味で使われることが多い。
このような言葉が生まれた背景には、最終学歴が重視される社会の存在がある。
例えば人物紹介の略歴を見ると、氏名に続き、最終学歴を書く人が多い。
日本以上に学歴社会のアメリカでは、社会人の大学・大学院進学が珍しくない。
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by epokhe | 2006-09-23 18:52
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