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あなたは一体いつ死ぬつもりなのか?

いじめだの自殺だのいじめによる自殺だの、軽い言葉が飛び交う腐乱したマスメディアには、心底うんざりで、特に言いたいこともないが、一つだけ言うとすれば、あまりにも下品だということ。
教養を下さい。

自殺については、いじめが自殺を引き起こすというより、いじめによる精神障害が自殺を引き起こす。
いじめに遭っても精神障害に至らなければ人は自殺しない。
躁鬱病鬱状態にある人間は、本当に死にたがる。
「頑張って」と言われただけで死にたがる。
いじめ防止対策などという、知恵のない無謀な対策はやめて、いじめから精神障害に陥る人間を減らせばいいのである。
いじめの定義にもよるが、この世に「いじめ」に縁のない人間などいるのだろうか?
人間関係に「摩擦」や「衝突」はあって然るべきで、それを乗り越えるなり逃げるなり踏み潰すなりすれば良いのだ。

世の大人は、生きる理由を子どもに教えることができない。
いずれ死ぬのに何故生きるのか、説明することができない。
説明を求めたところでトートロジーな答えしか返ってこないことを知っている子ども達は、もはや質問すらしなくなる。
死なないでいる理由を論理的に話すことのできる人は、一体どれほどいるのだろう。
このような哲学に自信のない人、自らの死生観にもう少し膨らみが欲しい人は、差し当たり以下の書を読んでみては如何だろうか。

鷲田清一 2002 『死なないでいる理由』 小学館
鷲田清一 2004 『教養としての「死」を考える』 洋泉社新書
by epokhe | 2006-11-18 00:16
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