試論Records

epokhe.exblog.jp ブログトップ

怪物論から資本主義を考える

2年ほど前の私は、怪物論に釘付けで、それは今も変わっていない。

批評家のフランコ・モレッティは、「近代の怪物」の特徴を浮かび上がらせることに成功している。
「勇気を持って怪物と闘う者は誰でも、自動的に人類および社会全体の代表者になる。全く未知の存在である怪物は、ひとつの普遍性、それ自体はもほやどうしても説得力を持ち得ない、社会的拘束力を再建するのに役立つのである。」
と書いた上で、モレッティは、
「フランケンシュタインの怪物と吸血鬼ドラキュラは、それ以前の怪物とは異なり、全体化を行うダイナミックな怪物である。」
と述べる。
「近代の怪物」の特徴は、まさに、「全体化を行うダイナミックな怪物である」という点にある。

近代の怪物たちは、永遠に生き、世界を征服する恐れがある。
つまり、死なない。
つまり、世界中を駆け巡る。

近代の怪物のメタファーは、他でもない、資本主義である。
資本主義は、世界の至る所にミニチュアを作り上げる。
[PR]
by epokhe | 2006-12-11 22:00
line

MAIL: epokhe@excite.co.jp


by epokhe
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite