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ブラジル:ボディ・ノスタルジア

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「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」展を観るため、
東京国立近代美術館に足を運んだ。

それはまさに、身体感覚の展示であった。

欲求と知性の身体的表出に溢れていた。
作品の世界のリアリティが、自分の生きる世界の現実を揺さぶる。
挑発、傷、血、生、破片。
肉感的な男性の死体、また、天国ではなく地獄の教会画。
白くて明るい生命力、そして、シャボン玉のような軽やかさ。
死と共に始まる生と、生と共にある死を感じた。

ポルトガル語には「サウダージ」という、なつかしさを表す言葉がある。
これは、「郷愁」と訳しても「ノスタルジー」と訳しても不十分な感覚であり言葉である。
「サウダージ」には、未来へのなつかしさも含まれている。
なつかしさを包括的に表現する時、「サウダージ」に匹敵する語はない。
ブラジルの「サウダージ」は、凄まじい強さと豊かさと濃やかさを持っていた。


2004年7月23日
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by epokhe | 2004-07-24 22:01
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