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花模様に舌

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引き続き、アドリアナ・ヴァレジョンの『花模様に舌』(1998)。

ポルトガル伝来の「タイル」は、ブラジル内で生産することが禁止され、
ポルトガルからの輸入が義務付けられていたという。
そして皮肉にも、そのタイル装飾は、
植民地時代におけるブラジル建築を飾る代表的なものであった。


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青と黄色で明るくはっきりと描かれた、花模様のタイル。
そのタイルの中央が、大胆かつ潔く、ベローンと剥がされている。
毒々しい赤紫色の舌がタイルから伸びて、床すれすれまで垂れ下がる。


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一見、小奇麗に見えるのはタイルの表面だけで、内部は血みどろだった。
装っても隠し切れない傷と、傷にもかかわらず迫ってくるような強さ。
よく見ると、この傷跡は闘牛の頭(顔)のように見えてくる。

ここにもブラジルの挑発があった。
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by epokhe | 2004-07-25 18:50
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