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底のなさ

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色んな人が自分の周縁に近付いたり離れたりするが、結局、人間は自分の脳味噌でしか考えられないし、自分の体でしか感じられない。
分からないことが多すぎる。
何にも考えなかったら、どんなにか楽なんだろうな、
とよく思う。
猫を見ていて、猫になれたらどんなに気楽だろう、
と切なくなる。

しかし、ここで私はへこたれない。
合理的とされている価値を疑って、
その底のなさをよく見る。
そして、つまらないところで掻き乱されない。
芸術家とか、哲学者とか、文学者は、そうそう簡単に世界を肯定しない。
世の中には、現実を何でも鵜呑みにして安心する人達がいて、
確かにその方がよっぽど幸せかもしれないが、
そんな所からは、新しいものは何も生まれない。

何だか段々と強気になってきてしまった。
へんてこりんな人間、やっぱり猫より面白いかも。


写真(沖縄):M・S氏撮影
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by epokhe | 2004-08-04 02:01

MoMA@森美術館

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≪MoMA(The Museum of Modern Art)ニューヨーク近代美術館展
 モダンってなに?――アートの継続性と変化、1880年から現在まで≫
について若干。

この展覧会は「モダンってなに?」がテーマだが、
ただ単に「なに?」という感じだった。
その理由は、4部構成のセンスの無さにある。

展覧会は形態とテーマに基づく視点を織りまぜて、4部から構成される。
各部はある時代の関心事に注目されている。

第1部「根源に戻って」は1880年から1920年まで、つまり19世紀末から世界が激しく揺れ動いた20世紀初頭を扱う。

第2部「純粋さを求めて」は1920年から1950年にかけての抽象的な視覚表現、なかでも合理的な原理とともにその根底に精神性、理想主義をもつ幾何学的な美術の展開を追う。

第3部「日常性の中で」で取り上げる1950年から1970年は、マスコミと広告の急速な発展に刺激を受けた美術界に、商業的なイメージが一気に広まった時代である。

第4部「変化に向かって」では、1970年頃に始まる現代美術を中心に、不均衡、変質、変身などのテーマを探る。

このように言葉で表現すると、いかにも巧くまとまった4部構成のようだが、
実際は作品の本質を少しも生かしてはいなかった。
勿論、個々の作品には、心を揺り動かされるような、
或いはそこからもう離れたくないような魅惑的なものがいくつもあった。
しかし、今回のようなコンセプトで扱われてしまうと、どれもこれも印象が半減する。
もしかすると、各部ごとの、会場における作品の展示位置(順番)にも
問題があるのかもしれない。

とにかく、観ている途中でシラけてしまって、物足りなく心寂しい気持ちになった。
「モダンってなに?」に期待し過ぎた自分が愚かだったのだろうか。
少なくとも、来館者に、「モダンってなに?」と問う契機を与えてはくれなかった。
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by epokhe | 2004-08-04 00:01
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