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炎が必要か不要か

「働きマン」で今年を締めるのは不本意だが、作中の登場人物である観世徹(64歳・画家)の言葉を引用。

「何かを生み出すためには、自分の中の影を映し出す炎がいるだろう。いらないですむ奴が天才なんだ。その炎を燃やす燃料は、山でも川でも町でも動物でもなんでもいい。なんでもいいが、女が一番いい。ただ困ったことには、燃料を足りえる女が少ないから、取り合いになるんだなぁ。」

「いらないですむ奴」というのが、ごくごく稀に存在するもので、上記では「天才」としているが、私はこれまで、そのような人物を「スーパーマン」と呼んできた。
大抵の人は、天才でもなく、スーパーマンでもないため、一人で生き抜くことはできない。
大抵の人は、炎を必要とし、その燃料を求める。
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by epokhe | 2006-12-30 11:38

@築地本願寺

築地で鮨を堪能。
やはり、鮨は築地に限る。
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【写真】
於 築地本願寺
赤とピンクのライトアップで幻想的だった。
タージマハルみたい。
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by epokhe | 2006-12-23 17:22

"universal"になれない日本

「アメリカは実力主義で競争社会で不平等でけしからん」という意見があるが、アメリカほど普遍的な国はない。
アメリカは、実に普遍的な基準で成り立っている国である。
「つくられた国」であるため、人種や国籍や年齢や性別や出身などでいちいち差別をしていたら、国が運営できない。
したがって、そのような社会を運営するシステムとしては、極めて普遍的な概念が用いられている。
たとえ親が庭師であっても息子は立派なトップキャリア行政官になれるし、男であろうが女であろうが、どこの国籍を持とうが何色の肌をしていようが、そんなことは議論にする問題の範疇にない。
教授と学生も、ファーストネームで呼び合う。
生得的なもの、たとえば、自分の親であるとか、自分の皮膚の色であるとか、自分の性器の種類であるとか、生まれてくる地域であるとか、そういったもので差別をしていたら始まらない国なのである。
能力、実力、業績…、その人自身の明白な力のみが評価に値する。
個人の力でどうにもできないような「グレーゾーン」がないのだ。
アメリカにあるのは、類稀な普遍性である。
これは「差別される側」にとってみれば、この上なく素晴らしいシステムと言える。
世界で最も普遍的な国はアメリカであり、アメリカしかない。

その点、日本はどうだろう。
受精卵から灰になるまで、滑稽なまでの不条理差別のオンパレードである。
ゆりかごから墓場まで、全ては「上下関係」のシステムの中にある。
学校教育のうちから、年齢が1歳違っただけで「先輩」だの「後輩」だのとナンセンスな差別をし、女子校だの男子校だのとむやみに分け隔てた学校が未だに存在し、会社に入れば、それらのカラーはより色濃く、上司をファーストネームで呼ぼうものなら「社会人として駄目」と言われる有様だ。
そこには、普遍の欠片もない。
「日本語」という特殊な言語が、またこれを助長している。
ドイツ語などにも顕著だが、日本語には敬語というものがある。
敬語を適切に使えなければ、社会人失格なので、日本企業のサラリーマンは皆必死に敬語を使ってお仕事をしている。
その敬語が人間の上下関係を明白なものとし、人間達の敬語の関係を見れば、どのような上下関係があるのか分かる仕組みになっている。
加えて、男言葉・女言葉というものもある。
日本語を使っている限り、日本の会社はそのままだと思う。
さらに、日本は、太平洋を挟んで隣りにアメリカがあるとはいえ、制度的には全てヨーロッパのものを真似してきた。
ヨーロッパというのは、えてして階級的であり、階層が顕在化し、生まれ堕ちてすぐに「クラス」を内包している。
表面的には「平等」であっても、自明の階層は存在する。
したがって、日本は地理的な距離とは逆に、思想基盤的にはアメリカよりヨーロッパに近いものがある。
そこには、少なからず差別が散在し、特に「民族」や「血」に対して執拗なまでの固着精神を発揮している。
いわゆる一流大企業の一部は、公言するのはご法度とすれども、採用活動の際など未だに「興信所」を利用している。
その人間個人のことなどは、さして問題ではなく、重要なのはそれまでのこと、出自・出身階層なのである。
たとえば「在日三世」なんて、もはや「日本人」と同じだと思うのだが、どういうわけかそこにこだわる。
伝統的な日本企業は、とにかく「異物」を入れたがらない。
徹底的に異物を排除する。
異物かどうか見抜くために、「裏」で、その人のイエや思想を調査する。
興信所がこれほど隆盛しているのは、この癒着と風土を物語っている。
したがって、どんなに能力があろうとも、日本人でなければ一流企業に入れない。
孫正義氏のような人であっても普通に就職することは不可能であり、よって、自分で自らビジネスを興すしかないのである。
異物として排除されるような人達で結成される典型が、いわゆる「芸能界」という場だが、芸能界には歴史的にも差別から生まれた吹き溜まり的要素があった。
在日であっても、混血であっても、精神病(気違い)であっても、それを見世物にして銭を乞うことができた。
芸能界の話は本質からそれるのでさておき、日本には、自分の力とは別の灰色の部分が核を決定してしまうという恐ろしい現状があり、このような現状では、心底からの「努力」も「希望」も生まれず、また、貴重な社会資源を無駄にしているとも思う。

クリアな基点と普遍的な起点。
この重要な二つが足りない。
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by epokhe | 2006-12-23 17:13

GS

「ボーナス63億円、史上最高 ゴールドマンCEO」
 【ニューヨーク20日共同】

(引用開始)
 米証券大手ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)が今年受け取ったボーナスが総額で約63億円に上ることが20日、分かった。
 AP通信によると、米証券業界の経営トップへのボーナスで史上最高。米証券業界は株高や企業の合併・買収ブームで空前の利益を計上しており、モルガン・スタンレーのジョン・マックCEOも約4000万ドルのボーナスの支給を受けた。
 ブランクファイン氏は現金で2730万ドル、残りは株式などで受け取る。ボーナスだけで大リーグの最高年俸選手、ニューヨーク・ヤンキースのロドリゲス内野手(約2500万ドル)の倍以上を獲得したことになる。またゴールドマンの従業員1人当たりの平均年収も約7300万円で高給を手にしている。
(引用終了)
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by epokhe | 2006-12-21 17:24

東大生だからこそ…

ニートやフリーター「自分がなるかも」 東大生3割不安
2006年12月18日15時04分(asahi.com)

(引用開始)
 東大生の3割近くが「自分がニートやフリーターになるかも」と感じている――。東大が行った学生生活実態調査でこんな結果が出た。就職に不安を持つ人も7割近く。世間では就職戦線の「勝ち組」と見られているだけに、東大は「厳しい時期が長く続いたせいかもしれないが、ずいぶん高い」と戸惑っている。

 学部生を対象に05年11月にアンケートし、約1400人(回収率38.7%)が回答した。ニート・フリーターについて初めて尋ねたところ、28.3%が「自分がなるかも」と答えた。
 将来の進路や生き方に「よく」「ときに」悩むのは83.3%。不安を感じるのは「就職」が67%、「人生の意義・目標」が61.4%で、漠然と「強い不安に襲われたことがある」学生も51.5%にのぼった。

 大学に求める対策として、「就職指導、進路相談」と「学部や大学院への進学相談」の充実をそれぞれ3分の2があげた。大学院への進学予定者は、03年の前回調査より4.5ポイント高い50.5%。法科大学院が新設されたこともあるが、就職回避の傾向が出ているという。

 調査した経済学部の森建資教授は「(景気の回復とともに)就職状況は改善してきたが、学生たちは先輩が苦しむ様子を見聞きしてきた。その不安があるのかもしれない」と話している。
(引用終了)
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by epokhe | 2006-12-18 17:30

映画『硫黄島からの手紙』

“反逆的思想の摘発ってな!”
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映画『硫黄島からの手紙』鑑賞。
この映画から学ぶべきは、マネージメント能力である。
部下をモノのように扱う上司は、結局最終的にはそれが自分に跳ね返ってくる。
部下をうまくcontrolすることと、部下をうまくmanageすることは、意味が全く違う。
controlではなく、manageできる人間こそ、上司に相応しい。
ある集団のリーダーやトップは、必ずマネージメント能力を備えていなければならない。
マネージメント能力のない人間がトップにいてはならないし、逆に言えば、マネージメント能力のない人間がトップにいるような集団は、その時点で既に終わっている。
manageが示唆するのは、単にワンショットの問題ではなく、その先のスパンも含む。
部下の育成。
身の引き時のタイミング。
そして、継承。
manageできない人間をトップにしておくことは、その集団全体がその程度の水準(レベル)だということである。
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by epokhe | 2006-12-18 02:39

relish

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愛しの従妹と、RICE CAFEでディナー。

私は前々日に髪を切ったところだったので、従妹の第一声は
「なんかアレみたい。アレに似てる。なんて言ったらいいんだろ。なんか外人の子どもみたい!」
だった。
外人の子ども…(笑)

写真は、季節野菜と牡蠣のグラタン。
お皿には粗塩が敷かれていた。
やっぱり、ここのお店は美味しい。
あまり知られたくないお店の一つ。

RICE CAFEでは炭水化物を食べなかったので、Pregoに移動してお酒とハチミツトースト。
Pregoに来るのは今回で6回目くらいだが、チャージが高いし、チャージが高いわりにはサービスが良くはないし、ドリンクもあまり美味しくないのに高い、と毎回思う。
あまりオススメではない。。。
ただ、ハチミツトーストはたまに食べたくなる味なので…。
隣りの席には、プロゴルファーの丸ちゃんがいた。
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by epokhe | 2006-12-12 17:06

怪物論から資本主義を考える

2年ほど前の私は、怪物論に釘付けで、それは今も変わっていない。

批評家のフランコ・モレッティは、「近代の怪物」の特徴を浮かび上がらせることに成功している。
「勇気を持って怪物と闘う者は誰でも、自動的に人類および社会全体の代表者になる。全く未知の存在である怪物は、ひとつの普遍性、それ自体はもほやどうしても説得力を持ち得ない、社会的拘束力を再建するのに役立つのである。」
と書いた上で、モレッティは、
「フランケンシュタインの怪物と吸血鬼ドラキュラは、それ以前の怪物とは異なり、全体化を行うダイナミックな怪物である。」
と述べる。
「近代の怪物」の特徴は、まさに、「全体化を行うダイナミックな怪物である」という点にある。

近代の怪物たちは、永遠に生き、世界を征服する恐れがある。
つまり、死なない。
つまり、世界中を駆け巡る。

近代の怪物のメタファーは、他でもない、資本主義である。
資本主義は、世界の至る所にミニチュアを作り上げる。
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by epokhe | 2006-12-11 22:00

映画『プラダを着た悪魔』

"I love my work. I love my work. I love my work. ......"
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ヒルズOLの親友(学部の同期)と共に、映画『プラダを着た悪魔』鑑賞。
面白かった。
メリル・ストリープ演じるファッション誌編集長は、「悪魔」ではなかった。
ヒロインが、なぜあのシーンで仕事を辞めたのか全く納得できず、「えーーーーーーっ?!」と拍子抜けしてしまった。
華やかに生き進んで散ってゆくのも軽快で良かったのに。
アン・ハサウェイは、蹴っ飛ばしたくなるほどキュートだ。
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by epokhe | 2006-12-06 01:06
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