ブログという分散
オタクって凄いなー↓
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(引用元:http://zerobase.jp/blog/entry-40.html)
タイトル:『ブログの終焉:集中(検索エンジン)と分散(ブログ)の相補関係の進化』
2004年2月12日13時16分
ブログは終わりつつあります。
技術的進歩が大方のユーザのニーズを超えて進んでいます。もはや過剰(オーバースペック)。当然のように、より単純、簡単、安価な破壊的技術(disruptive technology)が生まれるでしょう。
この種の議論では、「時間軸」と「終わった状態の定義」が重要です。よくある「もう終わった」「まだこれから」の議論は、時間軸が抜け落ちていると意味がありません。年単位の時間感覚で考える必要があります(ネットの世界では想像が難しいほど長い時間)。私の感覚では2003年春ごろから身の回りにブロガーが増えてきて、いまのブームがあります。破壊的技術も同じようなスピードで普及するとすれば(※この過程の妥当性も議論の焦点)、2005年後半です。破壊的技術の普及率が、ブログにおける2003年春相当になる時期が2005年後半と見ています。
なお「普及率」の定量化が難しいので定性的に表現します。2003年春の時点でブログのASPサービスはほとんどありませんでした。しかし業界の先進的企業が目を付けて水面下で準備を進めていました。それくらいのプレゼンスがあるという「普及率」です。
なお「終わった状態の定義」については「もはや当たり前になってしまったのでブログという言葉を使わなくなる」としておきます。感覚的なものですが。例えば、ほとんどの毎日更新サイトでトラックバック機能が実装されると、もはや何がブログで何がブログ「ではない」のか分からない状態になりますね。「終わった」というより、「普及しきった」のほうが適切な表現かもしれない。いずれにせよブームが「終わった」状態です。
※トラックバックに注目するのは、ブログの最重要技術(ネット全体に与えるインパクト)が「トラックバック」だと思っていますので。
いまブームだからとブログに没頭していると、次なる波を仕掛けることはできません。波に乗る消費者側にいたいか、波を仕掛ける提供者側にいたいか。べつに優劣があるわけでもありません。ただ、わたしは提供者であることを仕事としているので、すでにブログの「次」に興味が移っています。
このへんの根本的な考え方は「後悔極小化思考」(regret minimizing framework)に通じるものがあります。いまブログに没頭していて、次なる技術が出てきたとしたら、「あぁ、俺はなんで気づかなかったんだ!俺はバカだ!」と後悔するに決まってます。て、私が、ということです。あなたが後悔する人かどうかは知りません。
まあ、それはともかく、集中(検索エンジン)と分散(ブログ)の相補関係についての話題に移ります。
ウェブは巨大な辞書です。こう考えて見ましょう。
検索エンジンはウェブの全情報への索引(index)であり、リンクは個々の情報間の参照関係(reference)。そのなかでも相互の結びつきが強いサイト群としてブログという種類のサイト群が存在します。
説明のため、「ウェブで情報を探す」ことを、「辞書をひく」ことに例えてみます。すると、検索エンジンを使うのは、索引からひくことに近いです。探す情報の検討がついている場合です。そこで検索エンジンからアクセスしたサイトがブログだったとします。そこには、ほかのブログへのリンクがあることでしょう。リンクの形態は、文中のリンク、トラックバック、コメントなど、さまざま。それを辿っていくことで、その(探している)トピックのコンテクスト(社会的な文脈;語られ方)があぶりだされてきます。これは、辞書で「refer(参照)」と指定されている語句を次々に辿って読むのと似ています。関連語辞書(というのがあります)やコーパスというアイデアにも似ています。
ここでのポイントは、辞書の索引、語句、参照などは、すべて一つの辞書の中で完結している、ということです。一方、検索エンジンが索引(indexing)しているサイトは、検索エンジンの中にはありません。すべて外部のサイトです。それが大きな違いです。
その視点でブログの役割を考えると、世界中の人たち(ブログする人=ブロガー)がウェブという辞書のいくつかの語句の維持管理(メンテナンス)を担当しているようなものです。
ブログと非ブログを比べれば、ブログのほうが、相互の結びつきが強い。ウェブを辞書として見るならば、よくできた辞書といえます。
(後略)
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(引用元:http://zerobase.jp/blog/entry-39.html)
タイトル:『もう「ブログ」って言うのは止めないと』
2004年2月12日18時44分
もう「ブログ」って言葉を使うのやめましょう。お客さん(エンドユーザ)に対しては。だいたい、響きがダサイしキモイっしょ。「ブログ」って。
この文章はブログサービス提供者に向けて書いたものです。ちなみに。
◆まずブロガーはオタクという前提からはじめよう
オタク層(自分でそう思っていない人も含めて)に対して「ブログサービスはじめました!」なら結構ですよ。高機能を競ってください。
ちなみに、ほとんどのブロガーは「オタク」だと思います。世間一般の目から見れば。ブログしてるような人は麻痺してる場合がありますけれども、「毎日2時間以上ネットにつながってる」というと「オタク」と認識してくれる人々がまだまだたくさんいるのは事実です。
※このさいオタクの厳密な定義とか「おれは仕事にしか使ってない」とかどうでもいいです。関係ないです。ネット使ってない人には分からないですから。
でも、フツー層に対しては「ブログ」という言葉を使わずに売り込んだほうがいいですよ。
分からない言葉は少ないほうがいいです。
(後略)