8月9日の「おうた」と「おくるま」
本日は、言わずと知れた8月9日。
朝から、あの独特な音楽を乗せて走る独特な自動車の列が、
国道や首都高を賑わせている。
他人の政治や宗教に関して、ブログなんぞで口にすべきではないと思っている。
あくまで、本日の街の現象について私は述べている。
朝、ベッドに横になっているうちから、不思議なトーンの雄叫びが聞こえ始めた。
「あ、あれか。」と私は気付いた。
「今日は何の日だろう。そういえば、8/9だ。」
その雄叫びは、一瞬、何事が起こったのかと思われるような緊迫さを秘めている。
しばらくすると、あの何とも言えないキーで流れる「うた」が聞こえてくる。
歌詞付きの大きな音量で歌われているのだが、歌詞の内容はうまく聞き取れない。
ずっと流れているので、そのメロディが耳の奥にへばり付いて離れない。
「おうた」のパワーは凄い(恐い)。
言葉の意味なんかが分からなくても、締め付けられるような危ない哀愁を感じてしまう。
自分自身は、あの当時をコンテンポラリーに生きていたわけではないのに
(というより、生まれてすらいないのに)、こんな変な感覚を如何にして持ってしまうのか。
あの、防御に塗り固められた「おくるま」の中に乗っている個々の人間を、
長い時間正視することは私にはできないが・・・。